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ドラマほびっと☆
愛の温度 ハマり度☆Cわ〜(拍手)
DVD-BOX 1

DVD-BOX 2
●2017年 韓国SBS  全20話
●演出:ナム・ゴン
●脚本:ハ・ミョンヒ
●出演:
ソ・ヒョンジン(イ・ヒョンス)
ヤン・セジョン(オン・ジョンソン)
キム・ジェウク(パク・ジョンウ)
●視聴終了:2018.3.14

●イントロダクション:
会社員を辞めて脚本家を目指すヒョンスは人気作家のアシスタントとして下積み生活を送りながら公募入賞を目指していた。
フランスで基礎を学んできたジョンソンもまた有名シェフの下で下積み生活を送っていた。2人は共通の友人を通して出会い会話を交わすうち、二人の間に通じる何かに気づくのだった。
仕事と恋愛、家族と交友関係
ブレない登場人物たちが織り成す人間ドラマ
本国での評価は上々、本作でソ・ヒョンジンもヤン・セジョンもさらに評価を上げていて、
一体どんな作品なのか気になっていました。

人物たちが語るセリフや行動などがそれぞれの考え方や性格、状況にきちんと沿っていてブレない安定感が貫かれていてます。逆にその部分を理屈っぽく感じてしまうこともあり途中までさほどハマっている感じでもありませんでした。

だけど、ヒョンスやジョンソンたちがより近づき関係性が変化する中で、
どう相手と向き合っていくのか、手探りし、距離を置き、そして理解していく過程が
実に地に足ついていて、最終話で一気にCをつけたくなりました。

見る方としては刺激的で荒唐無稽な物語が見たい欲求がある一方で、
一つ一つ悩みながら解決していくリアルで常識的な物語も良い。
でも視聴者を引き付けるのは難しい…
そういう意味では本作はとても脚本家さんのこだわりを感じる力作といってもいい作品でした。


主人公は脚本家と料理人。
それぞれ実力がある二人は間もなく独り立ちの道が開けるという時期に出会います。
仕事で成功するという夢への野心と愛する人に出会ったタイミングがほぼ同時でした。

恋をし一生を共にするかどうかを考える時期というのは年齢的にそういう時期と重なってくるもので、
二人がどういう経緯をたどり幸せを探すのか、
現代の恋人たちにとってはケースは違うもののリアルなテーマだと感じます。

相思相愛があれば片思いもある。
恋人同士になれば、より相手を理解するうえで相手の家族とのことは避けては通れない。
個性的な家族や友人がいることもあり、各人にとって築く関係性は変わってくる。
ジョンソンからみて実母ゆえにしんどい母親がヒョンスには大丈夫だったりするように。

愛し方はひとそれぞれだからこそすれ違うこともある。
どんなふうに親から愛されてあるいは愛されたと思えない幼少期を経ても
今目の前にいる愛する人がありのままでいられるように互いに思いやれたらそれがすべて。

現実を受け止めて自分自身の本心を受け止めて選択していくのが人生。
なんだかいつもとは違う感覚で見終えたドラマでした。


さて、本作はヒロインのヒョンスが脚本家ゆえに、製作会社・所属事務所・放送局、そして
脚本家の世界の事情などの内幕も垣間見せてくれる面白さもありました。

ヒョンスの所属する企画会社代表はキム・ジェウク演じるジョンウ。
ジョンソンが兄のように慕うやり手の彼がそつなく仕事をこなす様子に感心しつつ、
会話やしぐさ、問題の解決の仕方や引き際のバランス力から垣間見える大人の魅力を
表現したキム・ジェウクのキャラクター消化力に感心させられました。

シェフとして成功しようと頑張るジョンソンのレストラン経営の内幕や業界のパターンなども
劇中のヒョンスのように丁寧に取材を重ねたようでとても説得力がありました。

こういう作品が評価されるというのはとてもいいですし、それだけの出来でした。
真に脚本力が秀でていたと言えます。
そしてこの脚本のセリフがすべて生きるように撮りきった監督(演出家)さんも素晴らしい。

因みに脚本家ハ・ミョンヒさんは「上流社会」「ドクターズ」を
演出家ナム・ゴンさんは「テバク」を撮った方です。

とはいえ、このキャスティングがあったからこその仕上がり。
”面白いよ!”というよりも”一見の価値あるよ”って言いたいです。