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ハマリ度☆Cでした〜

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●2004年 MBC 全16話
●演出:キム・ジンマン   ●脚本:イン・ジョンオク
●出演:イ・ナヨン(イ・ジュンア)
ヒョンビン(カン・グク) キム・ミンジュン(イ・ジェボク) 
キム・ミンジョン(ハン・シヨン)
●視聴:2006年  
●Story
ジュンアは幼い頃アメリカ人の夫婦に養子にもらわれていった韓国人。
優しい父母、兄と共にその後アイルランドへ移住した。
しかし兄はIRAに所属しテロ活動を行っていたことから追われ、ジュンアの目の前で家族ともども
銃撃によって惨殺される。
自責の念から逃れられず、自らの死に場所を求めて出生の地韓国へと降り立った。

飛行機の中でジョンアと知り合ったグクは、孤独な経営者社長のボディーガードをしていた。
深い悲しみを抱えるジョンアが気になるグク。
それは彼女を守りたいという愛情にかわる。

AV女優をしているシヨンは子役時代に一斉を風靡した経歴を持つ。
しかし今は家族を食べさせるためにアダルト女優に甘んじていた。
そんな彼女の前にジェボクが現れる。
彼女の体が目当てではない、彼女の悲しみに気づいてくれたただ一人の男だった。

シヨンの家に転がり込んだジェボクは仕事を持たないヒモのような生活を送る。
ジェボクは再婚した母の夫(義理の父)とそりが合わず、母もまた、
生活苦から幼い娘を養子に出してしまった事を悔い、、探し続けているのだった。
そんな4人の人生が交錯し始め、4人の複雑な心模様が描かれる。
不思議な世界観ながら
それぞれの深い心の傷に向き合おうとする個性的なドラマ
人生のこんな部分をこんな風に描くなんて斬新だなぁ! と感じたのが第一印象でした。

しょっぱなからジュンアの心の傷の部分が描かれました。
普通なら経験しないような家族の失い方で、それも自らに罪悪感を抱かせるもの。
それでなくてもジュンアは実の親から里親に出された地点で捨てられたという思いもあって、
とても複雑な境遇ですよね。

ヒモのように生活するジェボクもだし、理解不可能な言動をするジュンアに振り回される(ように見える)グクもだし、
結婚しているグクに対する恋ごころを抑えようとせずに接しようとするシヨンもだし、
お腹にグクのあかちゃんができているのにジェボクを心では求めてるジュンアと、
それぞれが一般的な常識というか、時に倫理感に反しているように見えて、
こちらとしては共感できなかったり不愉快だったり・・・

でもそんな風にしか生きられない人ももちろんいて、自分が絶対にそうじゃないとも言えない。
心の振れ幅は一言ではくくれないんだよなぁ。

もうね、いろんな不思議感覚をいっぱい送信してくるドラマで、
とっかかりで受け付けなかったら入っていきにくい世界ではあります。

私はとても興味深く見させてもらいました。
そんな風にしか生きられない心の在りかを客観的に判る事はできるのだろうかなぁなんて。
判るはずないですよね(笑)

ラストはそれぞれの心の傷を受け入れ、お互いが互いを包み込もうとする、
ちょっと漠然とした感じのイメージ映像でした。

わかったような、わからないような、でも何かを送ってきていたなぁという
不思議な世界観
のドラマでした。

あ、特筆すべきは役者さんの演技です。
狂気の狭間にいるようなジュンア役のイ・ナヨンもうまかったけれど、
特にグクの、心に傷を抱えた人に対するアンテナが鋭くて受け入れてしまうあたりの難しい役どころを
ひょうひょうと演じていたヒョンビンにびっくりでした。てっきりグクが主役かと思ったくらい。
実のところ、ジェボクが男性側の主役らしいです。
悪くはなかったけど、キム・ミンジュンには「茶母」のソンベクみたいな
カリスマ漂う時代劇キャラでまた会いたいかな〜